「やってみよう!日本語ボランティア」第4・5回
「やってみよう!日本語ボランティア」講座、第4回、5回の様子です。
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第4回 7月14日(土)13:30~16:30 会場:iプラザ(磐田市)
「具体的な手法を学ぼう①」
第5回 7月28日(土)13:30~16:30 会場:iプラザ(磐田市)
「具体的な手法を学ぼう②」
講師:名古屋大学留学生センター 衣川隆夫先生
第4回、5回は「とよた日本語学習支援システム」を統括していらっしゃる
名古屋大学留学生センターの衣川隆夫先生にお越しいただき、
実際に日本語ボランティアとして活動するための具体的な手法について、
ワークショップを交えながらお話しいただきました。
第4回では、学習者の会話・発表のビデオを見て、どういった活動が本物らしいかを考えたり、
従来型の教室・言語教育がどんなものかを知り、学習活動と実践の場の断絶という問題を
考えるヒントをいただきました。
また、対話活動のワークショップでは、うなずきながら聞く、無表情で聞く、相手の言葉を繰り返す、
など条件を変えながら対話することで、どんな聞き方、話し方が適切か、
実際に体験して参加者自らが気づくことができました。
第5回では、文字学習についても考えました。文字が読めない・書けないことで発生する困難、
そのように重要な文字ですが、特に大人が習得するには非常に長い時間がかかることを
識字教育のドキュメンタリー番組のビデオなどから学びました。
ここでもただ文字を学習するのではなく、文字を使って自分の思いを表現することで
学習活動と実践の場をつなげるのが大切だということを学びました。
実際にどのように文字の学習をしているかも写真等で見せていただき、大変参考になりました。
参加者の皆さんも、今日の講義で学習者の方々の文字習得の難しさや生活上の困難を
イメージしやすくなったようでした。
日本語の読み書きが普通にできれば特に意識しない、銀行の手続きやレストランでメニューを読むこと、
練習ではなく外で実際に文字を使うことに心理的なハードルがあることなど
はっと気づかされることが多かったのではないでしょうか。
相手(学習者)の気持ちに共感できることは、今後の活動にとても大事なことだと思います。
衣川先生には2回に渡って多くの大切なことを教えていただき、ありがとうございました。
次回は 9月1日の第6回、「具体的な手法を学ぼう③」です。